2022年4月5日火曜日

ニュースレター 〜若い世代からのメッセージ〜 Vol.4

「ゴミのないきれいな川で遊びたい」
 交流体験in よしのがわ(中流編)に参加した 矢田 (やた)千紗(ちさ)ちゃん(9 歳)、悠真(ゆう ま)くん(7 歳) 

 
午後からはいよいよカヌー体験。午前中のちょっと
緊張した表情から一転、元気いっぱいの笑顔を
見せてくれました。

今回は、令和3 年7 月22 日(木・祝)に開催された交流体験inよしのがわ(中流編)に参加してくれていた、千紗ちゃんと悠真くん のおふたりに、お昼休みの時間を利用してお話を伺いました。

-午前の講習の感想を教えてください-

千紗ちゃん:午前中の水難事故防止講習では、川で安全に遊ぶための説明を聞いたあと、ライフジャケットを着て流れる練習や、ス ローバックという、溺れている人を助けるためのロープを投げる練習をしました。スローバックをうまく投げることができて楽しかったで す。
ときどき家の近くの川でお父さんと弟と一緒に魚を捕まえたりして遊ぶことがあるので、これからは川に行く時にはライフジャケットを 持って行ったり、遊びに夢中になって川の中に入りすぎないように注意したいと思いました。
悠真くん:流れの速いところに行ってちょっと怖かったけど、川で遊ぶのが好きなので楽しかったです。

-どんな川で遊びたいですか-

千紗ちゃん:ゴミのないきれいな川がいいです。
お父さんから、新町川は昔ゴミがたくさんあって汚い川だったけれど、たくさんの人の努力で今はきれいになってきていると教えてもらいました。
他の川でも、ゴミを拾う人がちゃんといたらきれいな川でいられると思うので、みんなできれいな川にしていきたいです。
悠真くん:僕もゴミのないきれいな川がいいです。
僕は魚を見たり、捕まえたりするのが好きなので、魚が気持ちよく泳げるようにゴミのない川にしたいと思います。

スローバックを投げる練習をする千紗ちゃん。
※実際は子どもが使うのは危険ですが、水難事故防止講習では、
使い方を知ってもらうために参加者全員に練習をしてもらっています。


vol.5 ときめきダンスカンパニー代表 田村 典子さん

vol.5
いつも、そこに吉野川があったー
未来を担う若者とともに今日も語り、踊る

田村典子さん(四国大学生活科学部児童学科教授)が代表を務める「ときめきダンスカンパニー四国」は、平成3年(1991)、四国大学を母体に、学生や教職員、地域の子どもやその保護者によって結成されました。徳島の自然や歴史、文化をテーマにした創作ダンスで、これまでに30回以上の公演を行ってきました。




ときめきダンスカンパニー四国のアドプト担当区間は
吉野川橋のたもと。集合写真も絵になりますね!


吉野川源流を訪ねて

吉野川の源流で踊る田村さん

ときめきダンスカンパニー四国の公演
四国大学は吉野川の河口、吉野川橋と眉山を望むビューポイントに立っています。朝に夕に吉野川を眺めるうち、「吉野川がいつも自分の中にあった。作品にしてみたい」と考えるようになりました。平成5年(1993)5月、高知県白猪谷の吉野川源流を訪ねたことが大きな転機となりました。沢を登ること2時間。たどりついた源流は「原生林が生い茂り、自然の時空の重さを実感した。ここから流れ出る194㎞の流れにドラマを感じた」と田村さん。


その年の公演「吉野川賛歌」を皮切りに、吉野川の自然、恵み、伝統文化、先人達の洪水との戦いもダンスで表現してきました。また、より多くの人に吉野川のことを伝えていきたいと、絵本やビデオを制作。幼稚園や小学校で出前授業も行いました。もちろんアドプト・プログラム吉野川にも参加! こうした活動が認められ、平成12年(2000)には第2回日本水大賞審査部会特別賞を受賞しました。




つるぎ町ゆうゆうパークで開催された「吉野川で遊ぼう」
に学生達がスタッフとして参加。子ども達と遊びながら、
吉野川の魅力にふれる貴重な機会となっています。



次世代の若者とともに
 学び、考え、身体で表現する、その過程が大切。大学の授業でも吉野川は重要なツールです。「最近の学生や子ども達は川で遊んだ経験が少なく、遊び方を知らない。川は楽しさも危険なことも教えてくれ、子どもの感性を育んでくれる」と田村さん。
 令和元年(2019)8月にはゼミの学生達と「学んで遊ぼう、鮎喰川」を開催。新型コロナウイルスの影響で令和2・3年は中止となりましたが、今年も企画を練っています。「水辺でボール遊びをしたり、ダンスしたり、それから……」ー子どものようなみずみずしい感性で、田村さんは今日も学生達と語り、踊っています。